地上の星
会社から帰り何気なく付けていたテレビでマグロの一本釣りに一生をかけた人々の番組をやってました。私はなんだかえらくうらやましく思いました。自分のやっていることが成果と一本でつながった紛れもない直球勝負の世界だったからです。
- マグロの一本釣りのみならず、例えばNHKのプロジェクトXを観るたびに私は偉く感動してしまいます。中島さんの歌が必要以上にそれを盛り上げるせいもあるのですが。
- なぜでしょう。私にとってそれは彼らが物作りの現場で苦労をし、そして成し遂げたのを目の当たりにするからに他ならないと思います。やっぱり直球勝負なんです。
- 私も前の会社ではエンジニアでした。エンジニアとはいっても小さな会社でしたので実際に現場でパイロットラインの立ち上げにももろに立ち会い、何度も挫折を味わう苦労を重ねながら、そして成功を成し遂げたという経験があります。何物にも代え難い達成感です。
- マグロの一本釣りまではいかなくとも、自分の努力が成果とまだまだ一本でつながった感じのある世界です。そしてそれが物作りを主体とした戦後の日本の復興の主軸となったのはいうまでもありません。そんなこんなで感動があるのでしょう。
- 現在の会社も製造業ですがプロジェクトの上流部に位置する仕事柄、なかなか一本釣りのような直球感はありません。これは日本に存在する外資のほとんどがそうではないだろうかと思います。
- それでは外資は、またそういった物作りを生業としない業種の会社ではそういった達成感はないのでしょうか?ある思います。自分の担当している事へのビジョンがはっきりしていれば自ずとマクロな目的が見えてきます。
- ただ日本での外資ではそれが一般的に見えにくいような感覚を覚えがちでよりとぎすまされた感覚でビジョンを見据えていく事が必要な気がします。